夏組単独公演が面白くて、一年と二ヶ月ぶりにブログを書きました。

いやあ夏単面白かったですね〜!こころがさんかくあったかさんかく!
たくさん笑顔になれて心があたたかくなる、優しい公演でした。


「支えること」あるいは「支えられること」に不器用で、ひとりひとりで咲いていた夏組の子たちが、支えて支えられて寄りかかって、5人でひとつの大輪の花を咲かせるお話だったなあと思っています。

 

■一幕
幸ちゃんは「支えられること」に不器用で。支えられてしまうのは自分が至らないからだと感じてしまうんだろうなあ。
でも1人ではどれだけ頑張っても100%までにしかならないけど、2人の力を合わせればたとえ80%ずつでも160%になれるんだよって、5人揃えばそれはもっと大きな数になるんだよって。
だから、二幕で三角に話してみなよ、って言った幸ちゃんにじーんとしていました。


逆に一成は「支えること」に不器用、というか自信がないのかな。自分なんかが支えられるのか、と思っていたように感じました。
でも一成にとってデザインは、絵を描くことはプライドで、そこに自信をもっていたからこそ幸ちゃんをああして支えることができたんだろうなあと。


支えられることに不器用な幸ちゃんがクロに寄りかかりまくりのシロを演じて、支えることに不器用な一成が自分からグイグイお節介かけるクロを演じる。相変わらず綴大先生の脚本ぢからが強い。流石っス。


■二幕
三角は「支えられる」ことに不器用。ふらふらとしているようで、それは誰にも寄りかからないようにしているから。というよりも寄りかかれる誰かが側にいなかったんですよね。きっと。でも夏組のみんなは大丈夫。たとえ勢いつけて寄りかかっても受け止めてくれるよ。


むっくんはたぶん一番支えることが上手。本人の気がつかないところでいろんな人の支えになってる。自己評価が低いから、その分支えられることにも比較的素直な子だと思っています。
むっくんの「大丈夫じゃないです!」で毎回私の涙腺と顔面が大丈夫じゃなかった。天馬が「支えるから!」と言った時、そっと三角の背中を支えていたのが強く印象に残ってます。
強い人ですよね。


そして、天馬。今回通して一番変わったのが天馬だろうなあと思います。
一幕では照れ隠しのように「支えてやらなきゃいけない」だったのが、二幕では「支えてやりたい」って言ったのほんとうにいじらしい。いとをかし。
今回天馬の台詞に「支える」って頻出するんですけど、本当の意味で発するのはここからなのかな〜とか思ってました。


支えてもらうこと、頼ることってすごく難しいことだと思っていて。支えてもらうには自分の弱いところを見せなきゃいけないじゃないですか。
弱いところ曝け出して全力で寄りかかって、でもそれって、仲間はすべて受け止めて支えてくれるって信じてるからできることで。良いなあ夏組。MANKAIカンパニー。
彼らがもっと大好きになった、そんな夏でした。


■GOD座について
わたしはファビュラーなので、上記を踏まえてGOD座の話も少し。
今回晴翔くんの葛藤がまあしんどくてしんどくて。晴翔くんに仲間が、絆が、っていうのは少し違うのかなとは思うんですけど、レニさんに対して少し疑念を抱いていた時に咲也くんにあんなこと言われたら彼のなにかが崩れちゃうんじゃないかって、そんな危うさも感じました。
お芝居が大好きで、プライドを持っているからこそ、相手を陥れるのではなく自分がさらに高みにのぼることでトップに立ちたい人なのかなあとも感じています。
レニさんにオーディションをするぞと言われて台本を嬉しそうに愛おしそうに見つめる表情が、ああ晴翔くんはお芝居が本当に大好きなんだなあって伝わってきて、大好きでした。


レニさんと紙飛行機の話もしたいんですけど、あまりも長くなりそうなのでそれはまた機会があれば。


■そのほか
あと、音楽がすごい。Yuさんすごい。
エーステにおける三角の曲って頑なに三拍子だったんですけど(なんたって秋冬の無間人形も三拍子)、宝探しの曲と円との曲で始めて四拍子が出てきました。
これって、三角の心が△じゃないからこその表現だったのかなって。
だから円くんの手を取った瞬間曲が三拍子に変わることに気がついた時鳥肌立ちました。円くんと一緒に遊んだあの時間と、じいちゃんと一緒にいた時間だけは、あの家の中でも三角の心は△でいられたのかなーなんて思います。
スカイのラスト直前、三拍子のメロディの中で大切なものを見つけた三角に毎度泣いていました。


秋単も楽しみですねえ。
どんな彼らに出会えるのでしょうか。
それでは、また次の季節に会えることを祈って!


ひのえ

野球のはなし

明日死ぬってどんな気持ちなんでしょうか。
自分の夢を未来に繋ぐために死を選ぶってどんな気持ちなんでしょうか。
年齢も立場も関係なく、自分の意志を持つことなど許されない時代で、全員がただ好きなもののために一生懸命になれることの奇跡。
奇跡を実現するために奮闘する大人と、奇跡を享受する少年たちの美しさ。
ひとりひとりにしっかりとスポットライトが当てられる、まるで群像劇のようだったからこそ、全員の想いが痛いほど伝わってきて。
ただひたすらにきれいで、優しくて、そして残酷な物語でした。
この物語はフィクションだけれど、きっとどこかであった話。今わたしが生きるこの世界は、そんな誰かが繋いだ世界。そんな風にも感じました。

カテコで安西くんが「ただ泣ける話ではなく、心を動かす話」と話していたのですが、まさにその通りだなと。
感情を殴られるというか、突き動かされるというか、悲しいからとか感動したからとかそういう理由ではなくて、なんで泣いてるのか自分でも分からず大号泣していました。
芝居で感情をブン殴られるの大好きなので、そういう意味でも大満足でした。

 

全体を通してのテーマは「繋ぐ」なのかなあと個人的に。
「自分ではなく、人のために、繋ぐんだ。」という新くんのセリフ。これがすべてだと思います。贔屓目もあるんですけどね。
全員が同じ夢を見て、でも自分のためではなく、人のために、未来のためにその夢をつないでいく。
そこには純粋なまっすぐ感情しかなくて、彼らは希望を信じていて。
だからこそ、とてもきれいでとても残酷で。

静くんに寄り添って観てた方、辛すぎませんでした…?ひとり希望として遺されるだなんて、そんな。
ひとりひとりの心に残ったところについてもあれこれ残したいんですが、それはまた機会があれば。(ちなみに伏ヶ丘の1.2.3番バッターにメッタメタにやられました。)

 

そして完全に自己解釈ですが、副題について。
最後均ちゃんが敵軍に特攻する姿を見て、これが飛行機雲になるということ、放物線を、ホームランを描くことなのかなあと思いました。
こう表現することは皮肉になるのか賛辞になるのか、自分でもわかりません。
ぜひご意見聞かせてください。

 

最後に。

今、大好きな人のお芝居を、お芝居を観るという大好きな事を、当たり前にできる時代に生まれて幸せだなあと強く強く思いました。
彼らに感謝をするのはまたちょっと違うと思うのですが、今こうして好きなことができる今を大切にしなければならないと思いました。

だからこれからもわたしはたくさん舞台を観に行くし、良いな好きだなと思ったことはどんどん声高に発信していきたいなって思います!

 

おしまい!

ひのえ

人生相談から再考する平古場凛について

◻︎はじめに
4月30日、許斐先生がツイートされた「ゴーヤが意外と美味しかった平古場くん」という文字を見て、わたしは瞬間、嫌だ、と思ってしまいました。
自分でも理由がわからないのですが、凛ちゃんのゴーヤ嫌いに執着してるところがあって、これだけはどうしても譲りたくなかったんです。
それが絶対神にひっくり返された衝撃。大混乱でした。
でも、先生が言うことが正だから、受け入れなきゃと思って、腹括って、なんとか読んで。
そうしたら、そこには何も変わらない平古場凛がいました。

これはあくまでもひとりのオタクによる一意見に過ぎませんが、思ったこと、感じたこと、まとめてみました。

 

◼︎ゴーヤ嫌いの理由について
多分、食わず嫌いだったんだと思うんです。
平古場くんは固定観念に縛られることが嫌いだから、沖縄といえばゴーヤというイメージに縛られたくない。だからゴーヤが嫌い。って無意識に結びつけていたんじゃないでしょうか。
さらに、40.5巻での「苦いのももちろんだけど、無理やり食わされるのが辛いんさー!」という台詞。これも無理やり=束縛と考えると、縛られたくない。だから嫌い。に結びつくんじゃないかなあと思います。

 

◼︎ゴーヤを食べてみたきっかけについて
嫌いなものを食べるって、それなりに覚悟がいると思うんですよね。まして彼はまだ中学生ですし。
それでもゴーヤを食べてみよう、挑戦してみようと思ったのは、全国大会を経て世界の広さを知ったからじゃないかなと思いました。
世界は思っていたよりずっと広くて、自分が見ていた世界はとても狭くて。
自分の世界を広げるためにも、ゴーヤを食べてみたら、思っていたよりずっと美味しかったんですよね。これでまたひとつ、彼の世界が広がったんだろうなあ。

 

◼︎ゴーヤが苦手な振りをするか迷った理由について
わたしは比嘉中のことを、意識が内側に向いている身内意識の強い集団、26年間の鬱憤に囚われて進めなくなってしまった集団だと思っています。
そして平古場くんは、自分を貫く意思の強さを持っていながらも一歩引いたところから周りを見ることができるバランサータイプだと思っています。
だから、比嘉中が囚われていることに気づいていながらも、平古場くんはあえてそこを変えようとはしてこなかったのだろうなと思っています。

ここからわたしは、平古場くんは永四郎にゴーヤが美味しかったと伝えることで、比嘉中の和を乱すかもしれないと感じているのではないかと思いました。
永四郎に脅されて、甲斐くんと一緒に怯えて逃げて。それを見て周りが笑ったり、またやってるよと呆れたり。そんな当たり前が心地よかったのではないでしょうか。

でもそれはこれまでの話で。世界の広さを知った今、踏み出したその先を知った今だから、伝えるか悩んでいるのだと思います。意識の変わり目だから、彼の中でも葛藤が生まれているのだとも思います。

きっと彼は永四郎に本当のことを伝えます。それは平古場くんと永四郎を変えるだけではなくて、比嘉中という集団にも影響を与えるんだと思います。
そしてまたひとつ、彼らは前に進めるのではないでしょうか。

 

◻︎おわりに
たとえ好き嫌いが変わったとしても、そこにいたのは芯の部分は何も変わらない、わたしの大好きな平古場凛そのままでした。
誰にも縛られない彼が好きと言っておきながら、わたしが縛っていたんですよね。変わってしまうんじゃないかと勝手に怯えていたんですよね。
誰にも縛られないということは、変わることに柔軟ということ。変化を恐れないということ。
馬鹿だなあって思います。彼の本質は何も変わっていなかったのに。
あんなに読む前は嫌だ嫌だ言ってたのに、読んだらびっくりするくらいすとんと受け入れられたんです。先生ってやっぱりすごいなあって改めて思いました。

これだけ長々と書いてきたんですけど、わたし、平古場くんのどこが好きなの?って聞かれたら即答できないんですよ。彼の存在そのものが好きなんです。大好きなんです。

多分これから先も平古場くんは変わっていくんだと思います。だって生きているんですから。
それでも、彼が平古場凛として居続ける限り、先生が平古場凛として描き続けてくれる限り、わたしはずっと好きでいられるんだろうなって思います。
テニスの王子様が好きで本当に幸せです!

 

なんだか最後に話が大きくなりましたが、今回はこんな感じでお届けしました!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ひのえ

私の瞳に映った、とある王子様の物語について

ミュージカル『テニスの王子様』青学vs比嘉公演の幕が閉じてから2週間が経ちました。

約2ヶ月間わたしが追いかけ続けたあの光景を少しでも記憶に留めておきたくて、こうしてブログという形で残すことにしました。


晴美ちゃんに刃向かう姿に一目惚れしてから、11年来凛ちゃんのオタクです。(ジャンルとしてずっと一番に追いかけていたかっていうとそんなことはないので偉そうな口は聞けないのですが。)

自分の信念を貫く凛ちゃんがかっこよくて、羨ましくて、眩しくて、憧れで、大好きです。

テニミュは2nd四天からで、今は毎公演一箇所は遠征するようになった程度のオタクです。ぺーぺーです。

 

そんな女が、初めて板の上に生きる自分の王子様に出会った時の衝撃たるや。

そこに凛ちゃんがいたんです。目の前で喋って、笑って、試合をして。さらには、試合が終わった後も彼の物語は続いていたんです。そこに生きていたんです。

テニミュの魅力は十分知っているつもりだったけれど、知るだけではなく体験しまくった2ヶ月間になりました。


さて、そんなこんなで、以下、青学vs比嘉公演で凛ちゃんを追いかけ続けたオタクの感想文です。

絵も描けなければ文章構成力も無いオタクなので、乱雑なメモ書きの自分用まとめみたいなものですが、お時間ある方は暇つぶしにでも使ってやってください。(そして凛ちゃんについてお話ししてください…)

 

■ベンチワークについて

そもそもの大前提として、わたしの中で平古場凛は
・一歩引いたところから全体を見れる人(外からの視線を理解している人)
・面白い試合が好きな人
・真剣勝負を面白いと思う人
・自分の"好き"に忠実な人
だと思っています。

今回のベンチワークを考えると、一貫して、お互いが全力の真剣勝負と、ワクワクするものには敵味方問わず素直に楽しんでいて、一方で展開が見えた(見えている)ものからは興味を失くしていて。
やっぱり自分の感じたままを貫く子なんだなあと感じました。

その上で、それぞれの試合のベンチワークについてです。

 

【佐伯戦】

試合にまったく興味を持たず、座り込んで、ボールを追うことすらしない。

上記前提からいくと、そりゃあ甲斐くんが右手で勝てるような試合には興味ないよなと…

ただ、毎度ではないんですが、試合中なにか物思いにふけってる時があって、「テニスボールはナイフじゃない」のときにラケットを見つめることがあって、それがまるで今の自分たちのあり方に疑問を持っているようにも見えました。

そこでラケットを見つめると、その後の「一番重要なことよりもっと大切なものがある」の時にも自分のラケットを見るんですよね。

 

以前ツイッターで、ラケットは自分のテニスのメタファーという解釈を拝見して、この試合はもしかしたら凛ちゃんにとってきっかけの試合になったんじゃないかなあなんて思いました。

 

【S3】

ここは興味を持たない試合、というより試合中に興味を失くす、が正しいように思います。

たぶん定点してなくても試合中に凛ちゃんが寝るのはご存知な方は多いかと思います。(ベンチの攻防となすり付け合い可愛いですよね)

この試合は興味を持つポイント、失うポイントがとても分かりやすいです。

明らかに興味を失くすのは慧くんのビッグバンでリョーマくんがラケットを吹っ飛ばされたとき。結局返せねーのか。って。

その後は慧くんもリョーマくんも、お互いにサービスゲームを落とさない、ある意味単調な試合展開ですよね。
慧くんのビックバンは破られないって信頼もあるのではとは思うけれど、凛ちゃんにとっては面白くないんだろうなあ。

興味を持つのは、もちろんリョーマくんがビッグバンを打ち返したとき。面白いものを見つけたような目でリョーマくんを見るんですよね。(へえ…と笑ってフェンスに頬杖つくのカッコ良かったです)

Be Coolが始まると、慧くんの負けを確信して自分の試合に向けて準備を始める。
ここ、田仁志はもうダメだ、って試合から興味を失ったようにも見えるんですけど、たまに青学っていう面白いヤツと早く戦いたいって闘志を燃やしてるように見える日もありました。

ただ、その前に永四郎をチラッと見るんですよね…凱旋後半からは知念くんに対して、永四郎めっちゃ怒ってるから見てみろよ(笑)って感じで茶化すようなモーションが増えてたんですけど、ここで永四郎の反応を見るのが比嘉だな〜って思いました。絶対の司令塔。

それと、この動作が「そろそろわんの出番かねえ」に対してつながるように見えるので、S3でかなり好きなベンチワークでした。

 

【D2】

後述します。

 

【S2】

知念くんの「なま、2人に見えた」まで一切試合を見ません。(詳しくはこちらも後述します)
この台詞によってようやく意識を試合に向けるんですけど、例のごとく甲斐くんは右手で舐めプしているもんだから凛ちゃんはイライラするんですよね。くったーに余裕なんかこいてたら喰われるしが!って言うように。

でも、バイキングホーンを初めて繰り出す時、凛ちゃんはコートの方見ないんですよ!
これ、甲斐くんへの、比嘉のエースへの絶対的な信頼が見えてすごい滾りました。

そして、菊丸くんが吹っ切れてから、めちゃくちゃ楽しそうに試合を追うんです。フェンスに張り付いて、すげえ…ってこぼしたり、キラキラした目でボールを追うんです。

多分それは、お互い全力で一歩も引かずに戦ってるから。
「1人でもダブルス」中だから甲斐くん劣勢に見えるんですけど、あくまでもこの試合って「お互い一歩も譲らずタイブレーク突入」なんですよね。そりゃあ楽しいよね、ワクワクするよねって、見てて胸がギュッとなりました。

バイキングホーンが決まった時がほんとに嬉しそうで楽しそうで、大好きな表情をしていました。

 

でも、試合は負けてしまって、比嘉中としての夏は終わってしまって。俯いてしまう永四郎以外の3年生とそれを呆然と見つめる新垣くんの対比で胸が締め付けられる。

それでも、甲斐くんがベンチに戻ってくると、まるでお疲れ様とでも言うように、凛ちゃんは笑って迎え入れるんですよね。(ここの他の子の表情知りたいです…)
この行動でも、最初に述べた通り凛ちゃんは「一歩引いたところから全体を見れる人」だなあという思いが強くなりました。

自分の感情のままに動く一匹狼のようでいて、その実、仲間思いの優しい子でもあると思うんです。

うなだれる甲斐くんのそばにそっと寄り添う凛ちゃんをみて、励ます時は外から背中を支える子なんだろうなって。こう思ったのは甲斐くんは中から引っ張り上げる子だと思ったからなので、3-2は対極だっていう話はまた別でしたいです。

 

【D1】

ここでひとつ仮説を立てるんですが、凛ちゃんは自身の試合を通じて青学を面白い奴らだと認識したのではないでしょうか。
面白い奴らとの試合だから、長いラリーか続いてもずっとワクワクして見ていたのではないかなあと思いました。

それから、不知火くんがポイントを決めると、甲斐くんに自ら拳をぶつけに行くんですね。
これ、凛ちゃんからっていうのがポイントで。きっと甲斐くんを励ますような、鼓舞するような意味合いもあったのではないかなと思っています。

凛ちゃんとは別ですがD1のスピードの対比を表現する演出めっちゃ面白かったです。

 

【S1】

永四郎優位で試合が展開している最中も永四郎すごいだろーって顔していて可愛いんですが、百錬自得の極み発動後からが素晴らしいなと思いました。

凛ちゃんはこの試合はどんな状況になっても目を逸らさないんです。比嘉以外の人たちは、もう手塚の勝利を確信するどころか、勝敗すら意識してないんじゃないかっていう状況であっても、目は逸らさないんです。
永四郎がどんなにボロボロになっても、どんなに惨めでも、目を逸らさないんです。

それから、凛ちゃんはうつむかないんです。手塚が「そんなお前の勝利を部員たちは望んでいるのか」と投げかけた時も、凛ちゃんは下を向かないんです。

さらには、目を逸らしてしまった新垣の肩を掴んで試合と向き合わせる。
これ、S3では誰より早く試合を見限った凛ちゃんと、誰より必死に最後まで応援していた新垣だったからこその対比が活きてくるなあと思いました。

ただ、最後、永四郎の負けが決まる瞬間だけは唯一試合から目を背けて俯いてしまうんです。
これ、どういうことなのかまだうまく言語化できていないので、今必死にこねくりまわしています。

 

■D2について

【感情の変化について】

この試合を見ていて一番好きだったのは、凛ちゃんの感情の変化を感じることでした。

最初はどこか青学を見下しているというか、立海とは別の意味で勝つことを義務としか捉えていないような雰囲気があって、「テニスとは」と説かれることに苛立っているようで。

でも、どんどん白熱する試合に夢中になって、そうこなきゃ面白くねえって言う凛ちゃんが本当に本当に楽しそうで、楽しいって感情が爆発してて、その感情でわたしの心がブン殴られて、いつもキャパオーバーになってました。

その後のコートチェンジは走ってするんです。1回目はあんなに気怠げだったのに。
とにかく早く試合の続きをしたくてしたくて、小さい子みたいで、対戦相手以外なにも目に入っていなくて。
この時の凛ちゃんは天衣無縫に近かったんじゃないかな、なんて思ったりもします。

そして、永四郎からの2回目の指示。
自分の信念を貫く姿はカッコよくて、眩しくて、わたしが中学生の頃恋に落ちた王子様がそこにいました。

「うり!後がないぜ!どーするばあ!?」って言う凛ちゃんがほんとうにキラキラしていて、テニスは楽しいって全身で表現していて大好きだったなあ。


【試合後について】

わたしがテニミュで見ることを楽しみにしていたシーンのひとつが、試合後の握手からの「広れーや、全国」までのシーンでした。

わたしにとってほんとに大好きな台詞で、どんな表情をするんだろう、どんな気持ちで知念くんに声をかけるんだろうって、初日は緊張しすぎて心臓がヤバいことになってました。

タカさんを中心に笑い合う青学ベンチ(想像です)を複雑な笑みを浮かべて見つめて、そのままベンチに帰ろうとするんですが、茫然と立ち尽くす知念くんを見つけて、フッと笑ってまるで励ますかのように背中を叩く。
この台詞は凛ちゃんの今の心情そのままでもあり、知念くんが自分を責めないように、そっとすくい上げる台詞でもあるのではないかなと思いました。

ただ、試合後のベンチで1人になると、悔しさをにじませる凛ちゃんがいるんです。
ここがテニミュのすごいところだなって思うんですけど、漫画に描かれていないけれど確かに存在した彼らの物語を見ることができるんだなって。

S2が始まっても試合に意識を向けることもなく、空を見上げ、自分の右手を見つめ、下を向くこともあるし、たまに目の辺りを拭うような仕草をする時もあって。

試合後のベンチはその日感情のまま動いているようで、同じ日はなかったのですが、いくつか印象深かったものを残します。

ひとつは、右手をみつめて、握りしめて、拳をベンチにそっとぶつけたとき。やりきれなくて、でももう終わってしまったことで、自分の中でじわじわと消化させてるようでした。

それから、握った右手に額を近づけて俯いたとき。めちゃくちゃ悔しそうで、まるで泣いているかのようでした。

真剣勝負は清々しいけど、負けることは悔しいっていう当たり前のことに改めて気づかされました。

でも、2/11昼かな、セイヤーのコール当番の時、清々しい気持ちと言ってくれたこと、あの台詞は呪縛から解き放たれた台詞なんだって、確信することができて、わたしは救われました。


【大飯匙倩後の右手について】

ミュを見るまでは大飯匙倩を打つと右手が保たなくなるってどういうことだろう?と思っていたのですが、硬く握りしめすぎて、力を入れすぎて手が固まっちゃうんですね。(ずっと重い荷物握ってると指が開かなくなるあれです)

大飯匙倩が返された後、開かない右手からラケットを無理矢理引き抜く姿を見るのがとにかく辛かった。その右手をベンチから見えないように、誰にも悟らせないように、体の後ろに隠すのも辛かった。

凛ちゃんはかっこ悪いところは本能的に隠すようなタイプだと思ってるのですが、そういうところもかっこいいんですよね。


【ゴーヤ嫌いについて】

これは余談になるんですけど、わたし凛ちゃんのゴーヤ嫌いに異常なまでに執着してる節があって、本編中の「ゴーヤだけは勘弁」の言い方がどうしても腑に落ちなかったんですね。ああこの凛ちゃんもゴーヤ食べられるなって。

こちらはツイッターで「あれは永四郎の冗談」っていう感想をみかけてやっと和解したところがありました。

でもやっぱり寂しいなあと思うところも少しあったので、凱旋に入って言い方が変化したのがめちゃくちゃ嬉しかったです。
大楽は表情も声のトーンもわたしの理想形でした…

 

■最後に

凛ちゃんのベンチワークは一本筋が通っていて、ひとつひとつの行動に理由がみえて、ちゃんとそこに物語があって、凛ちゃんの人生を覗いているようでどきどきして、目が離せませんでした。

だから、岩城くんに最大の感謝を。
あなたのおかげでわたしは凛ちゃんに会うことができました。
垣間見える素顔があまりにも純朴で、板の上の平古場凛と合致しなくてたまに混乱するんですけど、それは沢山の努力を積み重ねてくれたからなんだろうなと思います。本当に本当にありがとうございました。
誰目線だよって話なんですけど、どうかこれからも凛ちゃんをよろしくお願いします。

そして、やっぱりわたしにとって凛ちゃんは1番の王子様でした。
3rd比嘉公演、素敵な比嘉中をいっぺーにふぇーでーびる!

もう少しだけ凛ちゃんがこちらの世界で生きている時間を楽しみたいなって思います。
まずは待ってろドリライ〜!!


xxx


(おまけ)

以下個人的な凛ちゃんの好きだったところ抜粋です。
多いに主観が入っているのでわたしの勘違いもあるかもしれません…すみません…
毎回やっていないものもありますが、円盤の全景を見るときにでも思い出してくれたら幸せです。

≪1幕≫

■校歌

・1回目の「僻んじゃいないぜ」の後の動き(大楽は肩が見えるオプション付きだった気がする。)
・自ソロ後のジャージ捌き
→桃ちゃんしかり、前開きジャージはヒーローみたいだなっていつも思います。
・永四郎の指示(?)で上下(かみしも)分かれて踊るときに一度だけ他のメンバーのことをまるで「行くぞ!」って鼓舞するかのように振り向いた事がありました。


■一つやり残したこと

・桃ちゃんの「あんな汚ねえ連中に〜」の台詞の時。
→凱旋ではやらなくなっちゃったんですけど、甲斐くんと顔を見合わせてニヤッと笑うのが悪友〜!って感じでテンション上がりました。


■幕は切って落とされた

・「何をふざけた事を言う」の頭トントンからの一連の動きは後世に語り継がれると思う
・「受け流す」の動きはなんかかわいい
・最初の「カーテンコールを受けるのは俺たち」後、ニヤッと笑いながら掲げた手をゆっくり握る動作


■荒行曲

・「そのために手段は選ばないからな」のときの凄味のある笑み
・2/16背中のチャック全開事件は忘れません。


≪2幕≫

■ゴーゴーダッシュ(仮)

・「バチバチ弾けて」のときのモーション(大飯匙倩)
・「♪No.1〜」で直前まで勝気な笑みを浮かべていたのに突然流し目をするところ
・変更後もかっこよくて好きだけど「応援頼んだぜ」後は変更前がより好みでした…(旧:ラケットは真っ直ぐ斜め下に、髪の毛をさらっと。)


■テニスとは

・「俺たちアスリートにとって〜」のときに甲斐くんがジャージピッ!ってするの可愛いですよね。ちゃんとにふぇーってするものの、凛ちゃんは試合にしか興味がいってないのかっこいいですよね。
一度不知火が凛ちゃんの乱れた髪の毛直すところを見て動揺したことがあります。
・「最後のテニスを」のときのジャージ捌き


■バイキング2017(仮)

・イントロで一人で先陣を切って青学に特攻かますところ
・船に乗る時は永四郎に先を譲るところ
・コートの丈が王子様みたいだった。永四郎が衣装デザインした説推してます。


■アイアムキラー(仮)

・イントロ、ベンチに戻る直前の永四郎を見る角度が絶妙
・永四郎のメガネの上げ方を真似するフリのところ
・「アイアムキラー(バキュンポーズ)」の流し目


■リユニオン

・「♪もう負けないって〜」でのジャケットプレイ
・清々しい笑顔で歌ってくれるから、こちらも救われるんです。


■セイヤー

・あの笑顔はずるいよな!!!
・凛ちゃんが「テニス最高」って歌う姿をみれて幸せでした。


以上です!

支離滅裂な文章にも関わらず、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ひのえ